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明るい選挙

日本国内で実施される選挙を選出議員の種類によって大きく分類すると、衆議院議員総選挙・参議院議員通常選挙・一般の選挙・特別の選挙の4つに分類されます。

このページでは、これらの選挙の全体的な概要についてわかりやすく説明しています。

選挙の種類別

法律で定めれら、日本国内で実施される『選挙』には2つの種類があります。

【誰】を選ぶ選挙か?というのが1つで、もう1つは選挙を行う【理由】です。

誰とは、選挙によって公職に就く人を選ぶということですが、その公職には、国会議員や都道府県知事・都道府県議会議員、市区町村長・市区町村議会議員などの定められた対象が存在します。

○○市で市議会議員選挙が行われる場合、【誰】とは、市議会議員の公職に就く人ということになります。

そして、選挙を行う理由ですが、正確には「選挙事由」と申します。具体的には、任期満了、議会の解散、議員の欠員などのことで、選挙を行って議員を確保しないと、議会が運営できなくなってしまうという理由になります。

国内の全ての選挙を大きく、どのような公職であるかという分類をすると以下のようになります。

  1. 衆議院議員総選挙(国政選挙)
  2. 参議院議員通常選挙(国政選挙)
  3. 一般の選挙(地方自治体が行う地方選挙)
  4. 特別の選挙(国政選挙と地方選挙の両方)

衆議院議員総選挙とは

衆議院議員総選挙(衆院選)とは、国会議員である衆議院議員の全員を選ぶ(全員改選)ために行われる選挙です。

「衆院選」を行うべき理由には、衆議院議員の任期満了(4年間)によるものと、衆議院が解散した場合の2つに分けられます。

次に説明する参議院銀選挙が毎回、議席の半数を改選するのに対して、衆議院では、全員を改選するので、総選挙、つまり『衆議院議員総選挙』と呼ばれます。

そして選出の方法に、『小選挙区選挙』と『比例代表選挙』の2つがあります。

小選挙区選挙とは、全国をブロック割して、その中に小選挙区という地区割りを設けて、その区域内で行う選挙です。

比例代表選挙は、立候補した政党への投票数の配分で、各政党の当選人数が決められ、あらかじめ各政党で順位付けした立候補者から当選していくという方式です。

2020年2月現在、衆議院議員の定数は465人です。そして、この内289人が小選挙区選出議員で、176人が比例代表選出議員となっています。また、小選挙区選挙と比例代表選挙は、同じ投票日に実施されます。

衆議院を解散する権限は内閣総理大臣にありますが、衆院解散は時に、政権交代ともなりうる一大事です。政権交代は政治関係者にとっての一大事であるばかりでなく、実は、国民にとっても一大事なのですが、政治に関心のない人々にとっては対岸の火事の如し、というのが実情です。

そのような中、選挙の持つ重大な意義に関心を抱き、これを追っている団体や個人も数多く存在します。そういった団体等の中で有名なサイトが政治山や選挙ドットコムですが、それらのサイトでは、衆議院議員総選挙から地方議会議員選挙に至るまで、その動向を追い、開票速報・当選結果を配信しています。

参議院議員通常選挙とは

参議院議員通常選挙は一般に、参議院議員選挙とか参院選と呼ばれる、国会議員である 参議院議員の内、その議席の半数を選ぶための選挙です。

参議院には衆議院のような解散は無く、常に任期満了(6年間)によるものだけとなります。

2020年2月現在、参議院議員の定数は284人です。この内100人が比例代表選出議員で、148人が選挙区選出議員です。この点は衆院選と同じです。

一般の選挙(地方自治体が行う地方選挙)とは

『一般の選挙』には、「一般選挙」・「地方公共団体の長の選挙」・「設置選挙」の3つがあります。

一般選挙とは

一般選挙とは、地方自治体(地方公共団体)の議会要員を選出する選挙のことです。具体的には、都道府県や市区町村の議会の議員全員を選ぶ選挙です。

「地方選挙」を行うべき理由には、任期満了(4年)だけではなく、議会の解散などにより議員または当選人の全てが存在しなくなった場合も含まれています。

地方公共団体の長の選挙(首長選挙)とは

地方選挙でありながら、一般選挙とは分類の違う選挙に「地方公共団体の長を選ぶ選挙(首長選挙)」があります。具体的には、都道府県知事や市区町村長など地方公共団体の長(市長や町長など)を選ぶための選挙です。

「地方公共団体の首長選挙」を行うべき理由には、任期満了(4年)の他に、住民のリコール(直接請求)による解職や、不信任議決による失職・死亡・退職・被選挙権の喪失による失職などがあります。

設置選挙とは

一般選挙と地方公共団体の首長選挙の他に、『設置選挙』というものがあります。これは、新しく地方公共団体が設置された場合に、そこの議会の議員と首長を選ぶために実施される選挙です。

特別の選挙(国政選挙と地方選挙の両方)とは

特別の選挙に分類される選挙には、「再選挙」・「補欠選挙」・「増員選挙」の3つがあります。

再選挙とは

『再選挙』とは、選挙のやり直しや当選人の不足を補う選挙です。

実施した選挙で必要な議席定数満たされなかった場合や、投票日の後に当選者の死亡・当選の無効があったなどの場合で、かつ、繰上当選(当初の落選者の繰上げ当選)等によっても当選者が未だ不足する場合に行われる選挙です。

この場合、1人でも不足する時に実施するものと、不足数が一定数に達した時に実施するものとがあります。

補欠選挙とは

『補欠選挙』とは、議員の不足を補うための選挙です。

選挙で当選した者が議員になった後に死亡・退職し、さらに、繰上当選によっても議員の定数が満たない場合に実施する選挙です。

再選挙との違いは、当人がその段階で、議員であるかないかという点です。但し、既に議員であっても選挙違反などで当選や選挙自体が無効となった場合は、再選挙を実施することになります。

ちなみに、国政選挙の場合には、補欠選挙は原則として、年2回、4月および10月の第4日曜日に実施されることになっています。

2020年4月には、望月義夫元環境相の死去を受けて、『衆議院 静岡4区の補欠選挙』が実施されることになっており、補欠選挙の原則実施例に該当しています。

増員選挙とは

『増員選挙』とは、議員の数を増やす選挙です。

議員の任期中に、議員の議席定数を増やす(議席増)の採決がなされた場合に実施される、【地方公共団体の議会議員】の選挙です。

以上が、日本国における実施される選挙の概要となります。

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